自分史を書いて運命振り返り

川柳が趣味だったおじいちゃんの句集を読み、祖父の歴史をたどるブログです。

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メニュー ★b川柳の紹介と俳句季語別一覧

冬の句

151さかなやさん

魚屋のトロ函つみ上ぐ十二月 さかなやの とろばこつみあぐ じゅうにがつ 節子 トロ箱とはトロール漁に用いられる箱の意。 倉場 富三郎という長崎の実業家が、 日本へはじめてこのトロール漁を導入したとあります。 三角形の袋あみを船でひき、 大量の魚を捕…

148おふどう

お不動の目に移りゆく冬の山 道春 おふどうの めにうつりゆく ふゆのやま 不動明王、お不動さまと言われています、怒った顔の仏さまをご覧になったことはありますか。右目を天にむけ、左目を地にむけ、剣と縄をもち、燃えさかる炎を背にしています。 色々断…

147師走

師走の灯吊るして古き仕立店 道春 しわすのひ つるしてふるき したててん 店の明かりにぬくもりを感じる季節です。 仕立てというと、オーダーのジャケットなどを扱う洋裁店のことなのかなと思います。 生地の模様の名前も面白いです。 タータンチェック スコ…

146乃木しょうぐん

乃木像の空突きぬける冬木かな のぎぞうの そらつきぬける ふゆぎかな 道春 俳句の世界がしっくりきます。 祖父の見た乃木像は、下関の乃木神社にあるものでしょう。 神社に祀られるとは、一体どんな人なのでしょうか。 乃木希典(のぎまれすけ)は、江戸時…

131歴史はながい

長き夜をテレビで更す歴史秘話 ながきよを テレビでふかす れきしひわ 節子 令和4年放送予定の大河ドラマ 「鎌倉殿の13人」 の出演者が最近発表されました。 祖母が言う程、夜遅くはなくて 放送は、日曜日の夜8時です。 土曜日のお昼にも 再放送されます。…

129えほん

読み聞かせ絵本に見入る炬燵の間 よみきかせ えほんにみいる こたつのま 節子 こたつ、漢字でこう書くんですね。 冬の季語です。 ウチの母は、 さんまいのおふだ(こどものとも傑作集) 水沢謙一(著)、梶山俊夫(イラスト) をこたつではなくて、布団の中…

127霜月

霜月の窯に盛られし清め塩 しもつきの かまにもられし きよめしお せつこ (霜月・冬の季語) 霜が降りる月だから、霜月。11月の和名です。 ぬくもりのある陶器に触れたい季節です。 写真ac 0829kさんより 萩焼のコーヒーカップの写真です。 大金を薪に使い…

123 setuko November

ちょうど6年前になります。 毎月第二火曜日に開催されていた まつかぜ句会。 当初祖父母二人で通っていましたが、 その頃には、おばあちゃん一人通っていました。 ポッキーの日だと思っていなかったでしょう? 小春日やお客は園児縄電車 里訛り聞けば懐かし…

105 日の長さ

日中は、太陽の光をあびても、北風が強く寒さを感じるようになりました。 日没後のトワイライト、うす明かりの時間も少なく1日があっという間に過ぎていきます。 日の出から日の入りまでの時間について調べてみると、 冬至の日(12月21日ころ)、日本では1年…

104山に関する季語

山を擬人化して、春は、笑っているよう 夏は、滴る。 秋は、木々が紅葉する様から山粧う(よそおう) 冬は、その静けさから山眠る。 と言った季語があります。 中国が宋の時代の宮廷画家、郭煕(かっき)の言葉がこの季語の原点だそうです。 墨の濃淡で、山…

91なんまいだ?

「一枚だ、二枚だ、三枚だ〜」 そう歌いながらお堂の掃除して、お寺の関係者に怒られたやえさんを思い出します。1986年(昭和61年)、第36作連続テレビ小説「はね駒」の再放送もおわって久しいのですが、画面の中の樹木希林さんのコメディーなのかと思わせて…

88あきからふゆへ

寒暖差が大きい季節ですね。 美しい秋の風景を題材にした俳句を紹介します。 鶺鴒の走る湖面の暮れゆける せきれいの はしるこめんの くれゆける 道春 〜島根県津和野にて (鶺鴒、秋の季語) この鶺鴒は、ハクセキレイという種類で目の下が白いのが特徴。た…

66自分史を書いて運命振り返り

日中の暑さとは裏腹に、ヒンヤリした空気の中書いています。 私のブログを読んでくださって、同じテーマで書いてくださると、嬉しいし、まだまだ修行しなければと思います。歴史の勉強をしたくなりました。 山門の大踏石や実朝忌 さんもんの おおふみいしや …

62自分史を書いて運命振り返り

お正月の気分はすっかり抜けて、変わりなく普段の生活に戻られましたでしょうか。 祖父は、体調がすぐれない時でも、自分で自分を鼓舞していたようです。 まっすぐに降る雪ぬくし通院路 河野草花(道春) 祖父はタクシーのことはハイヤーと呼んでいました。 …

60自分史を書いて運命振り返り

祖父の一周忌、息子の一歳誕生日を終え、季節は冬になっていました。 ジェットコースターのような、気ぜわしい季節に詠んだ句を紹介します。 花の無き墓吹き抜ける師走かな 一枚の紙に夢追うジャンボくじ 死を選ぶことが切り札とは悲し 風花(かざはな)の残り…

51自分史を書いて運命振り返り

秋のお祭りの準備が始まっています。 れんこんがお祝いの席で食べられます。 枯蓮(かれはす)の陽を奪いゆく晋請(ふしん)音 河野草花(道春) 枯蓮とは、冬の季語。上部が枯れたら、レンコンの収穫の時期を迎えます。 普請とは、普く(あまねく)人々が力を合わせ…

㉜自分史を書いて運命振り返り

里神楽哭く手名推(てなづち)手を振れる 節子 かぐらとは、「神座」(かみくら)を語源とし、神様の依り所で、奉納する踊りのことです。さとかぐらとは、宮神楽に対するもの。民間で行なわれるかぐらのことだそうです。 てなづちとは、女性の神で、八岐大蛇(や…

㉛自分史を書いて運命振り返り

祖母が津和野で詠んだ句を紹介します。 マリア堂まで店一つところてん 山茶花(さざんか)の白く民族資料館 山茶花は、さざんかと読み、冬の季語です。 ところてんのお店を探しましたが、分かりませんでした。津和野の飲食店は一つではなくなっていました。 マ…