自分史を書いて運命振り返り

川柳が趣味だったおじいちゃんの句集を読み、祖父の歴史をたどるブログです。

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⑪自分史を書いて運命振り返り

祖父は、車に酔いやすく、旅行中は、磁気のついたリストバンドをつけ、胸ポケットに、鉛筆と紙を入れていました。何処に行って句を作ったのか、謎解きしながら、紹介します。

 

八文字踏んで平家も遠い過去

平家村見えて棚田の稲の花

隠れ里遠くカンナの海を置く

八文字とは、おいらん道中の時の足のふみ方だそうです。

平家の落人が潜伏した村は、全国にあるそうですが、おそらく下関市を詠んだのでしょう。源平合戦最後壇ノ浦の戦いがあった地です。安徳天皇を祀った赤間神宮はパワースポットになっています。安徳天皇とは、清盛が最盛期の頃、娘の徳子を高倉天皇に嫁がせ、徳子と高倉天皇の間に授けられた子供が、安徳天皇だそうです。勉強になりました。

 

追記、いやいや、どうやら違います。福岡県糸島市に、平家落人の里・唐原という集落があります。平家の娘さんが隠れ住んだ伝説があり、祖父の句に一致しそうです。

 

卯の花や一字を秘めし城主墓

山深き和紙のさとなる神楽かな

中腹の宮よき位置に石路の花「つはのはな」

S Lの行く和紙の里麦熟るる

鴎外居より鯉の町夏匂う

どんぐりや滝へ三歩の石の橋

 

河野草花(道春)

SLが大きなヒント、島根県津和野を詠んでいます。おそらく秋に行ったのでしょう。つはの花とは、キク科の常緑多年草ツワブキのことで、初冬の季語です。

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