㉘自分史を書いて運命振り返り
無柱化の街にすすみて半夏生(はんげしょう) 道春
今回は、半夏生という季語が出てきました。暦について、考えてみたいと思います。4つの四季の移り変わりは何を目安にしているのでしょう。
日本や中国の伝統的な太陰太陽暦では、立春(りっしゅん)、立夏(りっか)、立秋(りっしゅう)、立冬(りっとう)の節月で区切ります。立春と立夏の間は、春ということになります。さらに、それぞれの季節を6等分する二十四節気は、季節の気配や昼夜の長さ、霜の有り無しで、様々あります。半夏生は、二十四節をさらに、補う雑節だそうです。
説明が長くなりました。
半夏生は、半化粧とも言う植物で、茎の上部の葉が一部白くなります。夏至(げし、二十四節気の十番目、北半球で最も昼が長い日)から11日目、7月2日を半夏生ともいうそうで、田植えをし終える目安にしていたそうです。
今回取り上げた句の季語からだいぶ寄り道をしました。柱が地中に埋められた街で、夏の暑い盛りに影を探しながら歩いている祖父を想像しました。