64 自分史を書いて運命振り返り
表紙には
句集
狭の朝
と金色の文字が中央並びます。
祖父の句集の題名を言っていませんでした。はざまのあさと読みます。
96ページに、題名に関係ありそうな句で、
朝刊を配る音のみ狭の霧
道春 (秋の季語 霧)
とあり、山と山の間に霧がたつ冷たい朝の空気と、慌ただしく始まるであろう生活の匂いを感じます。
70歳という年齢の節目に作った句集ですが、人生これからだと語っているようです。
祖父が生きていたら今の世界の状況をどう見るのかと暗い気持ちになります。
人生これから。
夢に出てきた祖父は、言いました。
「カタカナの表をもって来なさい。」
私は子どもに戻って勉強していました。
夢から醒めて、子ども守る立場の母親に少し気が重く、夢で子供に戻れた感覚との狭間で複雑な気持ちに。
休校中に勉強させようと鬼になるのを辞めます。自分も子どもだったら、イヤだと思うから。ゲームやテレビで目が悪くなるのもイヤ。しかし、私がスマホ老眼では立つ瀬がない。
春らしい句を一つ。
春告げる匂いしずかに沈丁花(ちんちょうげ)
いのちが吹く、本当の春を知らせてくれますように。