自分史を書いて運命振り返り

川柳が趣味だったおじいちゃんの句集を読み、祖父の歴史をたどるブログです。

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71長新太さん、追悼

先日、図書館にて、長新太さん、追悼特集のある本を3冊借りてきました。追悼という文字に惹かれたのかな。1927年(昭和2年)東京にうまれ、400もの作品を残し、2005年6月25日癌のため亡くなりました。77歳でした。 谷川俊太郎さんの追悼文「不死の人」はとても感慨深く、志村けんさんは、死んでないといわれていた高木ブーさんを連想しました。 五味太郎さんとの対談はとても軽やかで楽しい。愛読者カードをよこす人はレベルが高いとか、ちゃんと読んでいらしたんですね。3冊読んで、追悼という意味で文章を書くことによって個人の魅力が伝わることがあるのだなぁと思いました。

"2007年河出書房新社発行の「長新太こどものくにのあなきすと」より抜粋します。

〈インタビュー長新太にきく〉 (冒頭省略)あなたの作品をまったく好きではないのですが__どうも酒などをいっぱい飲んでですね、いい加減にですね、純真無垢なる子どもの世界など、てんで頭になく、いやらしいことなど考えながら「チョイチョイ」と鼻歌などを歌いながら1冊分の絵本を半日くらいでかたづけているような気がするのですが

長 それはアンマリです。(とは言うものの、カエルの面に何とやら、ぜんぜん平気な顔をしてソッポを向いている。)えーとですね。わたしは、そんなことはどうでもいいとおもっておるのですよ。仕事中は酒などを飲んだことはありませんが、要するに、冷水などを頭からかぶり、神様に全世界の子どもの行く末を祈り、パンツなども新品にかえ、瞑想にふけり、仕事にとりかかったところで、出来上がったものがだめならば、つまり、子どもたちが楽しんでくれなければどうにもならんではありませんか。(以後省略) (注 このインタビューは「山のてっぺんホテル」の一室で、行われました。長さんが自分にインタビューしたものです。要するに、自問自答なのです。)

この文章を読んで、くすっと笑えてきて、逆に元気をもらいました。

よく知る人でさえ、つかみどころのない人だったようです。ユーモアのある人とか、一言では片づけられない。

子どもたちに向けて何か教育的なものを植え付けようという欲がないというか、意味のないこと、ばかげたこと、つまらないこと、ナンセンスというものが、次から次へとあふれ出てきて、子どもの感覚が大人になってもある人だけれども、実際、一緒に飲みに行くと、紳士的でカッコいい人だったそうですから、人は面白いです。

作品は、どういう背景があって、どういう登場人物があって、ストーリーがあって、話の結末があってという流れだと思いますが、登場人物が生物、無生物ごちゃまぜ(さかな、三角定規、徳川家康とか)で、ストーリーの終点は?どこに連れていかれるのかわからない不安は、私以外にも感じているそうで、よかったよかったです。

わたしも、昼間からお酒をいっぱい飲んで、いい加減に、いやらしいことをかんがえながらチョイチョイブログを書けたら楽しいでしょうが、子どもの昼寝の時間に、こうしてドキドキ書いているわけです。ドキドキ。

2年目に入り、ブログを書いて何になるのか、一体全体いつまで続けるのか、ゴールはあるのかわかりません。 おばあちゃんにも半年会っていませんが、このブログは読んでくれてとてもうれしいです。

今日は、おじいちゃんの川柳、俳句から脱線しました。 ここまで、お読みいただきありがとうございます。