自分史を書いて運命振り返り

川柳が趣味だったおじいちゃんの句集を読み、祖父の歴史をたどるブログです。

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75季語道場その2

前回に引き続き、「夏井いつきの季語道場」NHK出版を読んでいきたいと思います。

 

テレビ放送に合わせて、毎月テキスト「NHK俳句」が発行され、この本は実に2年分の記事が詰まっています。内容盛りだくさん。玄人向けの本であったと若干弱気なまとめに入りたいと思います。

 

 

前回は、類想~寺といえば鐘、クリスマスといえば、ベルといった言葉選び、発想の仕方ではオリジナリティーのある俳句は作れないよ、そういった類想から抜け出してみませんかというお話でした。私が読みはじめた5章は、番組の司会である、エッセイストの岸本葉子さんが対談のお相手なのですが、大変読みやすかったです。

解説者の隣に、視聴者目線に立った質問、嚙み砕いた説明のできる、ちゃめっけある知的な女性・・・いいです。

 

1章は、季語を五感+連想力の六感の成分を点数化して、六角形の図形で表すという試みが書かれています。これは、コーンフレークの栄養成分表みたいに、季語を分析するんです。

 

 

2章は、「似て非なる季語たち」と題した通り、

NHK俳句」1年目、二つの似たような季語を並べることで、その相違点を明らかにしました。

 

3章は、「音で楽しむ季語」動物のなきまね芸を得意とする江戸家子猫さんなくしては、番組は成立しなかったと著者も楽しい2年目を過ごしたそうです。

 

4章は、「添削道場」言葉の順序や、文法的なお勉強もできる章になっています。

 

ここで、夏井いつき先生の本とおばあちゃんの一句をコラボ

虫時雨隣は同居はじまりぬ

むししぐれ

となりはどうきょ

はじまりぬ

節子

(秋の季語、虫時雨)

虫時雨は、虫の音を雨の音に喩える季語で、聴覚によってしまうと夏井先生は、注意されています。ここで、オーケストラ、コンサート、夜に鳴く、場所は無人駅、庭、叢(くさむら)、さらに、月、星、空が出てきがち、投稿された句の何パーセントの割合で使われるかまで、分析されています。

おばあちゃんは、類想用語を使っていませんでした。生活音が二人分、賑やかになったお隣さんをおじいちゃんと話題にした日があったと想像しました。

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