155初日
潮の香に明けゆく明治百年の初日おろがむ作業着のまま
しおのかに
あけゆくめいじひゃくねんの
はつひおろがむ
さぎょうぎのまま
河野道春~昭和四十二年の初出勤で~
祖父が工場勤務の傍ら、初日の出を拝む光景が目に浮かびます。
昭和42年(1967年)、今から54年前の作品です。
江戸時代は、一つの説として、
1868年までの265年をさすそうです。
この間の200年余り鎖国をしていました。
明治時代は、1868年から1912年になります。
1868年は戊辰戦争という、内戦が行われた年です。
新政府と旧幕府軍との戦いは、ここでは書けないほど
濃い歴史です。
新暦(グレゴリオ暦)を採用したのは明治6年1月1日のことでした。
上記の日付はすでに旧暦からグレゴリオ暦でいう日付に
おきかえられています。
グレゴリオ暦については以前書きましたが、
言い伝えの春分(昼と夜の長さが等しい)の日とずれていたことに
端を発する暦のことです。
より道しました。
明治に、君主ひとりにつき一つの元号をつくると決められました。
ついでに、
大正時代は1912年 ~ 1926年
昭和時代は1926年 ~ 1989年
平成時代は1989年 ~ 2019年
令和時代は2019年 ~
となっています。
明治生まれの両親をもった
大正生まれの祖父ならではの句だと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
お時間がありましたら、こちらもよんでください。
父母から画像をもらいました。