13開山の八十八体つばめ来る(仲春)道春
祖父の吟行先は、どこでしょう。。
新しくお寺を建てることを開山(かいさん)といいます。
いっぺんに仏様を八十八体おがめるお寺は北海道から九州まで有りました。
お寺は、修行の場として
山に建てることが多かったそうですが
このお題の寺は、体の不自由な人に優しいし、何より楽ちんですね。作るときは村総出で何年もかかったようです。
日本では、
燕尾服(えんびふく)と言って
裾が割れて、ツバメの尾に似た上着が、
結婚式などで礼服として着られますね。
元はイギリスの乗馬服で、
鞍にまたがる為の機能的な側面もあったようです。
今回のツバメは縁起が良い季語で、祖父好みでした。
15子燕や一施回し渡船出る(夏) 道春
一施は、一つのほどこしという意味か?
船回しという言葉もあり、船で荷物を運ぶことだそうです。
親鳥の苦労を見たのでしょう。
16街路樹の枝打ち済みし帰燕(きえん)かな(秋)道春
虫が少なくなる秋に、南へ約5000キロ渡ったりしますが、沖縄のツバメは通年いるそうです。良かったよ。
17燕来て水門遠く橋上がる(春)道春
福岡県大川市筑後川昇開橋(ちくごがわしょうかいきょう)の近くには、花宗(はなむね)水門がありました。おじいちゃん合ってるかい?と言いたいところ。
18口あけて待つ巣つばめへ虫が減り 道春
19人間にまさる愛情つばめの巣 道春
18、19は初期の作品、川柳です。
ツバメは、水田の虫を取るので、重宝され、泥は、巣作りに使っていたようですから、もちつもたれつですね。
ツバメには、いろんな種類がありました。花便りのように、燕たよりが待ち遠しいです。
ツバメじゃないですが今日のうさぴょんです。
ご飯を用意していると横からきて
この顔。
異物、角を食べてしまいました。
つばめに関する作品は
また、いつかご紹介できれば幸いです。
ここまで、本当にありがとうございました。