24蛸壺にこもる春風船溜り(三春)道春
今回は風にまつわる句を紹介します。
24蛸壺にこもる春風船溜り
たこつぼに
こもるはるかぜ
ふなだまり
道春
冷たい北風とは違い、こもっていたような温かい陽気の句です。
25東風に乗る防火サイレン演習日 (三春)
こちにのる
ぼうかさいれん
えんしゅうび
道春
東風の他にも、
春一番、春二番、春三番・・・立春から春分までの南寄りの強風を詠んだり
涅槃西風(ねはんにし)・・・お釈迦様の入滅、亡くなったころに吹く風や、
春の嵐といった季語もありました。
これは春の風向きが変わりやすいことを物語っています。
祖父はこんな俳句も作っています。
26強東風や単車倒れて申告日
つよごちや
たんしゃたおれて
しんこくび
道春
とても強い風が吹いたんですね。
単車と聞いて思い出すのは
私達が家に来るとなると、
急な坂道を下った先にある商店街へ
運転して、
刺身を買ってきてくれたこと。
おじいちゃんは、77歳になり免許を自主返納するまで、よく単車ではしっていました。
祖父宅は、
週1回食料品の宅配で賄っているのに
遠慮なくいっぱいご飯を食べさせて貰ったものです。
いつも甘エビが氷っていて、美味しい美味しいとシャリシャリ食べていました。
免許返納後、20年間はタクシーを利用させて貰ったようで、地元の運転手さんに覚えられていました。
ここまでお読みいただきありがとうございました♪次は、そんな風の影響も感じる紹介します。