25春落葉掃きて一途に宮仕へ(晩春)道春
今回は、春のおちばに関する句を紹介します。
25春落葉掃きて一途に宮仕へ(晩春)
はるおちば
はきていちずに
みやつかえ
道春
常緑樹は、春、葉をおとします。
そして新芽と入れ替わります。
御神木?
杉でしょうか?
掃き清められ場所を歩くと
気持ちが良いものです。
祖父は、春の風に木々が揺れる中
一生懸命作業される方を詠んだのでしょう。
その人に伝わることはないかもれませんが、
こうして縁ある方に読んでいただけて幸いです。
26竹秋や庫裡より聞こゆ法事客(晩春)
ちくしゅうや
くりよりきこゆ
ほうじきゃく道春
寺院の奥のほう、台所や食堂を庫裡というそうです。
竹秋は陰暦3月の呼び名でした。
竹の葉が落ちるころ、お寺の奥に法事にきた家族の気配を感じたようです。
竹秋のほかにも
夢見月(ゆめみつき)
蚕月(かいこづき、さんげつ)
春惜月(はるおしみつき)
桜月(さくらつき)
と3月には様々な別名があるそうです。
月のなまえも詩的です。
ここまでお読みいただきありがとうございます。次回は、寒明けの句を紹介します。
なぜか子ども椅子が好きです。