33小路を出て曲る武家町梅三分(春)道春
今回も梅の俳句です。
33小路を出て曲る武家町梅三分
こじをでて
まがるぶけまち
うめさんぶ
道春
梅の木の三割くらい花が咲き、七割はつぼみ。
まだ開ききっていない梅を詠んでいます。
なぜ割咲きではなくて、分咲きなのかNIKKEIの記事を読むと面白く、江戸時代の算術書「塵劫記じんこうき」などを引用しつつ、説明されています。
○分咲きは、状態表現で、慣用的表現として残ったようです。分は、元々は様々な単位の10分の1を表すものでした。他にも腹八分目とか、七分袖を例にされていました。
ついでに、割は元々律令制の単位で、稲1束を10把として、利息に5把の意味で5把利(5はり)、江戸時代に割になったとあります。
寄り道しました。つぼみが少しほころんでいるところがまた美しいと感じる祖父がおりました。
34借景の梅に二島遥なる
しゃっけいの
うめにふたじま
はるかなる
道春
借景とは、
山や樹木を背景に取り入れる技法とあります。
島がどこか分かりませんが、視界は見渡す限り遠くまで広がっているようです。
梅の写真は、妹の提供でした。
ご覧いただきありがとうございます♪