56訪ね来し塚に届けり花菜風(晩春) 道春
菜の花の子季語として、花菜(はなな)とあります。
56訪ね来し塚に届けり花菜風
たずねきし
つかにとどけり
はななかぜ
道春
塚は、人の手により周辺より小高くした場所。史跡を訪ね、春の風を感じたようです。
57菜の花や訪ふ出雲路の一と日旅
なのはなや
とふいずもじの
ひとひたび
道春
縁結びの神さまで有名な出雲大社にお参りしたのではないかと思います。古事記には因幡の白うさぎの物語があります。因幡も出雲も明治初期まで使われた地理的区分です。
58山の駅小さく包み花菜雨
やまのえき
ちいさくつつみ
はななさめ
道春
菜の花、花菜、読む順番を変えただけですが、風や雨をつけるだけで、ガラッと印象がかわりますね。上の2句は、視界が拓けて、気持ちの良い景色、3句目は、規模は小さくとも、そこに人の営みを感じました。
コロナ禍の中、祖父の俳句を紹介することは、現実逃避なのか、、誰の為にもなってないかもしれませんが、あなたの1日に、俳句をよむ時間をつくって頂きありがとうございます♪
久しぶりの投稿でした。
菜の花といえば、母が、一昨年まえ、「はなっこりーを食べよう!」と、歌いながら人生の楽園に出演したことを思い出します。山口県生まれの野菜です。はるを食べてみてください。
うさぴょんが食べているのは、のげし、ちちぐさと呼ばれる草でした。