自分史を書いて運命振り返り

川柳が趣味だったおじいちゃんの句集を読み、祖父の歴史をたどるブログです。

にほんブログ村 ポエムブログ 川柳へ
にほんブログ村

メニュー ★b川柳の紹介と俳句季語別一覧

桑摘みしことも遠き日蚕種(さんしゅ)の碑 (晩春)道春

日本の暦では、3月のことを弥生(やよい)という和風月名があります。

草木がますます生い茂ってゆくといういみです。

 

 

また3月は、蚕月(さんげつ)ともいわれ、養蚕がはじまる時期だそうです。

 

餌である桑の葉がよく採れ、暖かいころ春蚕、夏蚕、秋蚕と、晩秋蚕と年4回飼育します。5月から10月が最盛期のようです。ここから虫の嫌いな人はご注意ください。蚕種とは、蚕のたまごです。

 

 

桑摘みしことも遠き日蚕種の碑

くわつみし

こともとおきひ

さんしゅのひ 

道春

 

f:id:ohid:20210304151035j:image
下関市長府の忌宮神社(いみのみやじんじゃ)の境内に、蚕種渡来乃地という記念碑があります。

昭和8年養蚕業者により建立された石碑には、14代仲哀(ちゅうあい)天皇がこちらに滞在中、秦の始皇11世の子孫 功満王(こまおう)が蚕種を献上したのが養蚕のはじまりと記されています

 

蚕を飼った経験がなければこの句は出来ないのではないか‥

 

詳細はもうおじいちゃんに聞けないのですが、海を渡り伝えられたこの歴史に想いを馳せた日がありました。

 

 

 

 

桑の芽や仰ぐ渡来碑大文字に

くわのめや

おぐとらいひ

おおもじに

道春

 

3月28日、石碑のまえでは蚕種祭が催され、蚕の繭を模した茶菓子がふるまわれます。

石碑の隣には、桑の木が生えています。

 

ここまでお読み頂きありがとうございます。