自分史を書いて運命振り返り

川柳が趣味だったおじいちゃんの句集を読み、祖父の歴史をたどるブログです。

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メニュー ★b川柳の紹介と俳句季語別一覧

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

七十二侯 (春)

5日ごとの季節の移ろいを感じることができる暦、七十二侯(しちじゅうにこう)の十八番目、牡丹華(ぼたんはなさく)と呼ばれる期間に入りました。 4月30日から5月4日までの5日間です。 春さいごの期間ということで 今回は、春の暦について書きたいと思いま…

時計きょう時の記念日見直され

時計きょう時の記念日見直され とけいきょう ときのきねんび みなおされ 道春 この句は、6月10日の時の記念日を題材にした川柳です。 この記念日は、671年(天智10年)6月10日、日本ではじめて水時計により時を鐘で知らしたという日本書紀の故事に由来します…

茶どころの宿が聞かせる茶摘み唄

茶どころの宿が聞かせる茶摘み唄 ちゃどころの やどがきかせる ちゃつみうた 道春 茶摘みは、春の季語です。 「夏も近づく八十八や♪」と こちらのお父さんも歌ったりするのでしょうか。 この句に丁度よい写真はないか探しました。 モデルの女性も絵になりま…

一願の鐘ならび撞く彼岸寺 道春

一願の鐘ならび撞く彼岸寺 いちがんの かねならびつく ひがんてら 道春 彼岸寺は仲春の季語です。 しかし、秋彼岸と付くと、秋の季語です。 彼岸とは、2回あるんですね。 春分の日と、秋分の日を中心に前後3日、トータル7日間を彼岸というそうです。月でい…

箒目の沈丁匂ふ茶会かな 節子

箒目の沈丁匂ふ茶会かな ほうきめの じんちょうにおう ちゃかいかな 節子 沈丁花は春の季語です。 ほうき目のついた庭が見えて、沈丁花が香るステキな席だったようです。 もう一つ。 春告げる匂いしずかに沈丁花 はるつげる においしずかに じんちょうげ 道春…

追悼 橋田壽賀子さん

橋田壽賀子さんを追悼して おしん総集編が放送されるそうです。 25日に総合テレビで、放送時間は午後1時50分から6時までの 4時間40分だそうです。 総集編は、おしんの成長にあわせて進んでいくそうですが 全297回の本編では、冒頭 「ここから私の人…

永雨やひと日暮れゆく桜桃忌 節子

永雨やひと日暮れゆく桜桃忌 ながあめや ひとひくれゆく おうとうき 節子 桜桃忌とは太宰治の忌日。夏の季語です。 さくらんぼが登場する小説から名前をとったようです。 ohid.hatenablog.com

山神の棲む参道の柿若葉

山神の棲む参道の柿若葉 やまがみの すむさんどうの かきわかば 若葉の美しさは、参道を通る祖父の目を引いたようです。黄緑色をした新しい葉っぱに、神々しいものを感じたのかもしれません。 わたしは、ちょっと衣をつけて、天ぷらにして塩で食べたら美味そ…

感想その2 水原秋櫻子著「例解俳句作法辞典」 

しゅうおうしさんの本を紹介しております。 俳人でもあり、皇族に仕えるお医者さんでした。 その編集能力は、息子の春郎さんも認めるところだそうです。 そして初出は昭和25年の戦後間もない作品であり 現代にそぐわない題材の俳句もあるが 敢えて省かなか…

感想その1「例解俳句作法辞典」水原秋桜子著

水原秋桜子は、しゅうおうしと読むんですね。 1892年に生まれ、1981年7月17日に亡くなられた俳人です。 本名は水原豊(ゆたか)さん、男性でした。 この本は、著者の死後、1990年創拓社から出ています。 原本は戦後間もない昭和二十五年九月だと、著者の長男…