自分史を書いて運命振り返り

川柳が趣味だったおじいちゃんの句集を読み、祖父の歴史をたどるブログです。

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メニュー ★b川柳の紹介と俳句季語別一覧

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

111ゆめ

ゆうべの夢は金色 幼い頃に遊んだ庭ただずむあなたのそばへ走ってゆこうとするけれどもつれて もつれて 涙 枕を濡らすの 時をかける少女/作詞・作曲松任谷由実 これは2番の歌詞です。 ゆうべのゆめは金色。いいです。 たたずむあなたは誰でしょう。 この曲は…

110やなせたかしさん、追悼

詩集「おとうとものがたり」は自分だけの感傷として、 弟へのレクイエムとして、墓前には供えたいが 僕の個人的な感情にすぎないから、世間の人に読んでいただく気は 毛頭なかった。 (中略) (しかしまわりの勧めで刊行されることになって)嬉しいような気…

109季節の変わり目

羽抜け鶏地蔵裏よりひょこりと はぬけどり じぞううらより ひょっこりと 節子 羽抜け鶏とは、夏の季語で、冬羽から夏羽に抜けかわり、羽の整わない鶏のことをいいます。 今ごろ、夏羽から冬羽に、もうそろそろ整っているのではないでしょうか。 来年は、丑年…

108キク

野菊咲く島に一基の遊女墓 道春 平成19年10月21日 菊舎顕彰俳句大会にて のぎくさく しまにいっきの ゆうじょはか 遊女の墓は、全国至る所にあり、周囲の人が哀れみ、供養のために墓を建てることが多かったようです。 野菊は秋の季語です。 photoAC SRT101さ…

107親季語と子季語

天高し海豚ジャンプの笛待てり 節子 (天高し・秋の季語、海豚・冬の季語) うみのぶたと書いて、いるかと読みます。 季語が二つ、季重ねの句ですが、天高しから秋の空に、イルカが飛び、水が跳ねる水族館のショー、楽しい光景を思いおこします。 おばあちゃ…

106只の糸に非ず

カンナ緋に寄る一門のひと部落 道春 平成三年 市芸術祭入賞 (カンナ、秋の季語) おじいちゃんの句集最後の句です。 かんなひに よるいちもんの ひとぶらく カンナには二つ意味が重なっていて、 大工さんの道具とも、 赤胴色の花を咲かせる植物にもとれます…

105 日の長さ

日中は、太陽の光をあびても、北風が強く寒さを感じるようになりました。 日没後のトワイライト、うす明かりの時間も少なく1日があっという間に過ぎていきます。 日の出から日の入りまでの時間について調べてみると、 冬至の日(12月21日ころ)、日本では1年…

104山に関する季語

山を擬人化して、春は、笑っているよう 夏は、滴る。 秋は、木々が紅葉する様から山粧う(よそおう) 冬は、その静けさから山眠る。 と言った季語があります。 中国が宋の時代の宮廷画家、郭煕(かっき)の言葉がこの季語の原点だそうです。 墨の濃淡で、山…

103

蝶々に女心が良く分かり 道春 母の知り合いが、フジバカマというお花を植えて下さり、アサギマダラという蝶々が両親の家のまわりに来るようになりました。この写真は父が撮ったものです。 男女関わらず、あなたの気持ち、良く分かるよと、蝶々が言っているよ…

102親子対決その5

お題、環境 芥埋めて本土は囲む海に伸び 道春 噴水の支へいる空オゾン減る 道春 公害で天の川まで濁ってる 豊之 川遊び今は昔の農薬禍 豊之 この川柳が作られたのは、1987年(昭和62年)でした。 環境問題がお題になるとは、せつないです。 しかし、川柳、俳…

101親子対決?その4

お題、いえ ご近所の妥協も無事に地鎮祭 道春 住む人の苦労を思うビル見上げ 道春 わたしは、エレベーターのあるおうちに憧れています。 お題、青春 靴の中紅一点の下駄を脱ぎ 道春 免許証余白きれいなヘルメット 道春 正座する巫女の神秘に澄む瞳 道春 一泊…

100親子対決その3

お題、犯人 盲点を突いたトリック知能犯 道春 それぞれの人生が織る人模様 父 お題、子育て 親心こもったカバン跳ねて行く 父 ブランコで揺れる笑顔を叱られず 父 方便の言い訳聞かぬ子供の目 父 お題、幸 今日の幸通った過去を忘れかけ 道春 幸あって道会う…

99まつかぜ句会

祖父の文机には、日記が入っていました。 そこには色々はさまっていて、新聞の切り抜き、生協で購入した商品の説明、特に俳句サークルの会報は読み応えがあり面白く、選りすぐりの作品ばかりです。 許しを得ていないのでご紹介はやめときます。私と同じよし…

98秋

一つ知り二つ忘れし秋の暮 ひとつしり ふたつわすれし あきのくれ 道春 秋の暮がそのまま、秋の季語です。 仏間の壁に短冊がありました。 人生を四季に当てはめた句、俯瞰しつつ自分を見つめているように感じました。 ちょうどエアコンの向かいに柱があり、…

97サザンカ

山茶花の路地を残して俥消え さざんかの ろじをのこして くるまきえ 道春 さざんかは秋の季語。 椿の仲間です。 俥とは、人力車のことを指します。 生垣越しに人々の往来を見た日があったと想像しました。 花はのちに実をつけ、地面に落ち、 乾燥するとパカ…

96秋の季語(農林)

「読んでわかる俳句日本の歳時記 秋」小学館を読み進めていくと、田舎で暮らす父と母を思いました。 時候、天文、地理、植物、動物、生活、行事の7部のなかの生活を開くと、稲に関するものが多数。 これを全部するには骨がおれます。 生活の中でも農林に関…

95ふゆ支度

旧住所で来る宅配も師走かな きゅうじゅうしょで くるたくはいも しわすかな 節子 (師走、冬の季語) 送るふぐ来る栗こころ届け合い おくるふぐ くるくりこころ とどけあい 道春 (ふぐ、冬の季語、栗、秋の季語) お歳暮を思わせる俳句。 先週10月のはじめ…

94きび

黍の穂や生家は古き屋根瓦 きびのほや せいかはふるき やねがわら 節子 法要も無事に済ませし黍畑 ほうようも ぶじにすませし きびばたけ 道春 黍は、秋の季語です。 もしかしたら、愛媛に帰省した時に詠んだものかもしれません。 俳句と川柳は、祖父母の共…

93重機

hanacoさん提供 コスモスや首を憩めしショベルカー コスモスや くびを やすめし ショベルカー 節子 (コスモス、秋の季語) 蒲公英の村を消しゆくブルの音 たんぽぽの むらをけしゆく ブルのおと 道春 (蒲公英、春の季語) TokyoSunnyさん提供 コスモスは秋…

92松尾芭蕉の旅その後

8.9月号のJAFメイトには、 『経年劣化と無縁の、日本の風景』と題して、 美しい最上川の写真と、 本の紹介 「子規の音」森まゆみ(新潮社) という明治期の俳人、正岡子規を題材にした本の書評がありました。 この書評がまた、うつくしいです。 書かれたのは…

91なんまいだ?

「一枚だ、二枚だ、三枚だ〜」 そう歌いながらお堂の掃除して、お寺の関係者に怒られたやえさんを思い出します。1986年(昭和61年)、第36作連続テレビ小説「はね駒」の再放送もおわって久しいのですが、画面の中の樹木希林さんのコメディーなのかと思わせて…

90松尾芭蕉の旅その3

祖父の川柳、俳句をもっと知りたいと、探求していたら、奥の細道にいきつきました。 字幕放送をまとめたサイトを見つけ、それよりかいつまんでみました。 松尾芭蕉は、江戸時代 、農家の次男だったため10代で武家奉公に出ました。 その武家とは、幕府老中の…

89松尾芭蕉の旅その2

私は、NHKの回し者ではありませんが最初に告知です。 松尾芭蕉さんの「おくの細道」への道という番組が放送されます。全行程、600里(約2600キロ)を150日間。 英雄たちの選択「“奥の細道”への道~松尾芭蕉 五・七・五の革命~」 [BSプレミアム]2020年1…