自分史を書いて運命振り返り

川柳が趣味だったおじいちゃんの句集を読み、祖父の歴史をたどるブログです。

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2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

名人の座を守り得し扇子かな

めいじんの ざをまもりえし せんすかな 道春 父曰く、祖父は将棋が強く、一度も勝つことができなかったそうです。扇子が夏の季語。扇ぎ方一つとっても貫禄がありそうな人を想像しました。 私たち孫相手には、はさみ将棋で負けてくれました。

南風吹く山懐の奇兵墓地

みなみふく やまふところの きへいぼち 道春 南風(みなみ・なんぷう・はえ)と様々な読み方があり、南風吹くが三夏、5月6月7月使われる季語です。暑く湿っぽい風です。 奇兵隊というと、武士のみならず、町人、農民などで組織され、小倉城を攻めたり、長州…

羽音は密かだけれど飛んでみる

はねおとは ひそかだけれど とんでみる 節子 これは、年賀状に添えてあった句です。 羽の動きは若い時とちがいままならないが 下をみないで上へ上へと 祖母自身が鳥になったような印象をうけました。 新しい年への挑戦、 祖父母のタフな精神が表れているよう…

書に倦て郭公の庭手入れせり

しょにあきて カッコウのにわ ていれせり 道春 本日はおじいちゃんの俳句をご紹介します。 郭公(かっこう)が夏の季語です。 初夏にユーラシア大陸から渡ってきて夏の終わりに帰っていく鳥だそうです。 別名閑古鳥とも言われますが、のどかな鳴き声の割に、…

秋になりました。

俳句とは〇〇と、ひと言では言い表せませんが、華やかというより、寂しい感じを詠むことが多いように思います。 いつの世も、その時代を生き抜くのはとても大変かと思います。 出水(でみず)という季語があります。 河川の氾濫によって、洪水がおこる事を指…