145たうちゅう
「宇宙は、どこまでもつづいているの?」
幼い男の子からの質問に、テグマークさんは胸が踊りました。
直接返した言葉は書かれていませんが、「いい質問だ!」なんて言ったのかもしれません。
宇宙の大きさは、
人類が観測できる範囲が広がるたびに、広がっていったとあります。
また、
理論によって広がりをみせます。
それは、果てがない空間の可能性もあり好きなだけ遠くまで移動して、出発点と同じ場所に反対方向から帰ってくる空間かもしれない。
そして、空間って何、人間の意識は何なのかという問いにつながっていきます。
SF(サイエンスフィクション)をちょっとふしぎなお話と楽しんだ子どもの時代がありました。これはフィクションなんだと、大人の作り話なんだと安心しきっていました。
が、現実は小説より奇なり
物質をミクロの世界まで、細かく見ると、原子というのがあって、さらに、陽子、中性子、電子がある?電子以外の、陽子と、中性子は、粒子からなる。
粒子は同時に二つの場所に現れることが可能です。ここからは、非常に論争があるところ、粒子のテレポートは、多宇宙の構想につながり、量子コンピュータは、究極の並列コンピュータだと思うことができる。そうです。
作者は、正統派科学の反対側、非主流派の肩を持つ性格だと自己分析。宇宙は数学そのものだと告白したのが本書らしく、教科書では読めない物理学者の世界観を見せてくれました。
唐突ですが、川柳をしていたおじいちゃんとコラボさせて頂きます。
城の屋根月は地球に近くなり
道春
月までの距離は、2000年以上前に考えられていました。
きっかけは、地球が太陽と月に割って入る月食が起きた時、地球の3.7分の1が月の大きさでした。また、幾何学の知識から、月までの距離は、月の大きさの115倍として計算したということです。
今も昔も、
月がとても近い存在だということでしめたいと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございます。