107親季語と子季語
天高し海豚ジャンプの笛待てり
節子
(天高し・秋の季語、海豚・冬の季語)
うみのぶたと書いて、いるかと読みます。
季語が二つ、季重ねの句ですが、天高しから秋の空に、イルカが飛び、水が跳ねる水族館のショー、楽しい光景を思いおこします。
おばあちゃんは何処で見たのでしょう。
ちなみにイルカは、冬が旬、滋養のつく食材だった経緯で、冬の季語だそうです。
可愛い写真をいただきました。
今まで、スルーしていたのですが、季語には色々な呼び方があります。
親季語と子季語
天高しは、子季語だそうです。
子は親からうまれます。
じゃあ、親は何というと、
秋高し
だそうです。
季語の辞典、歳時記ですが、どれを親季語にするのかは、その時代、編集者のセンスによるもので、子季語の方が有名だったりするそうです。
秋の季語と言っても、ですね、
三秋(さんしゅう)
秋の3ヶ月。
初秋(しょしゅう)
あきのはじめ。
仲秋(ちゅうしゅう)
なかごろ。
晩秋(ばんしゅう)
といった分類があります。
天高しは、三秋です。
空気に含まれる水蒸気が少なく、空が澄んで高く見えます。
季語を季題ということもあります。
連歌の最初の発句に使う季語をうやまった言い方で季題と言い、そのあとに続く付句(つけく)に使われる季語を季の詞(きのことば)と言っていたという経緯をウィキペディアで読みました。
種あかししました。
席題と兼題
これはかんたん。
席題とは、句会で出されるお題のことです。そのお題の季語で、即席ラーメンを作るように、ぱぱっと俳句を詠むんですね。
兼題とは、兼日(決まった期日より前の日)題の略で、前もって出されるお題のことです。
ここまで、お読み頂きほんとうにありがとうございます。
秋ももう少し。
2020年は、11月7日、立冬を迎えます。立冬の前日までが、秋の分類になります。
立冬は、
暦については別の機会に。