時計きょう時の記念日見直され
時計きょう時の記念日見直され
とけいきょう
ときのきねんび
みなおされ
道春
この句は、6月10日の時の記念日を題材にした川柳です。
この記念日は、671年(天智10年)6月10日、日本ではじめて水時計により時を鐘で知らしたという日本書紀の故事に由来します。
もっとも、時の記念日とつけたのは、ずっとあと、1920年(大正9年)博物館で「時の展覧会」が開催されてからで、当時の日本人は時間にルーズで、時間を守らせる啓蒙活動だったんですね。
2020年は制定して100周年という節目でした。
今は時間にシビアすぎて生きつらいかもしれませんね。
最近は、電波時計を使ったり、ケータイを時計代わりに使ったり、時刻を合わせる作業は余りしませんけれども、、刻々と流れる時をつかまえるような力強い句に背中を押されたように感じました。昭和40年代の若いころの作品でした。