自分史を書いて運命振り返り

川柳が趣味だったおじいちゃんの句集を読み、祖父の歴史をたどるブログです。

にほんブログ村 ポエムブログ 川柳へ
にほんブログ村

メニュー ★b川柳の紹介と俳句季語別一覧

感想 「話し上手」著者 本明寛 発行元 日本生産性本部

けっこう癖のある文章だと思いませんか?

 

 

心で話せ

人間の人間たるゆえんは、自己以外の人に対して、やさしい眼差をもつことである。

 

相手を思い、相手を察して話さねばならない。

コトバは道具であり、絵の具である。コトバをいえば話が通じるというわけにはいかない。

コトバは使い手の心のあらわれであって、どうとも感じられる素材なのである。(中略)

うまい絵にはならないが、この調和の具体的なやり方をこの小著はとりあげたつもりである。

〜作中より引用〜

 

 

図書館でたまたま目につき、この裏表紙の言葉に惹かれました。むかしの人の正義感のような、祖父のようなまなざしをかんじます。

 

筆者は、心理学を教える早稲田大学の名誉教授でした。

 

もし、大学の教授ではなかったら、トレンディドラマの脚本家か、小説家になれるのではないかと思う程、会話のシーンを細かく再現して本書は始まります。

 

落語を聞いている様だと言う生徒さんもあったようです。

 

日本健康心理学会の初代理事を務め、こころを健康に保つこと、精神的成長を目指す自己啓発本の著書は多数。

 

簡単にかいつまんで書きますと、

こころの部分には、3つの顔があるという先生の持論がありました。

 

この考えは、カナダ生まれの医学者、交流分析学のエリックバーンの考えを汲むそうです。

 

親分のかお

 5歳までに両親に刷り込まれたもので、生涯を通した行動基準

そうすべきである、そうしなければならない、大変なことになるぞ(おどし)

 

子ども分のかお

 こどもっぽい情動的な表現

ほしい、してちょうだいという欲求を通せない欲求不満感、わがまま、甘え、敏感、感情的に受け取る態度

かっときたね、よくわからない、ぼくにできるわけがない、かわいそう

 

おとな分のかお

 自分で考え選択した社会経験に基づく考え

 見通しの力がある、

 相手に自信をもたせる、激励する答え方

 社会的役割や職業による発言

 何がいつだれがどうなっている、事実は‥

 

親分の心が良いとか、子ども分の心が悪いという訳ではなく、おとな分の心で話す分には、会話がスムーズになり、問答無用な決めつけや、感情的な反応は、お互いの気持ちが交錯して、対話の不快さを招くというおはなしでした。

 

どの顔も皆持っているんですよね。

あなたも私もともに良いという関係にもっていけたら、きもちいいようです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。