87「万葉の花」萩
このブログ、暗いですかね。
率直な意見を言ってくれる人がおります。
萩咲いて十三仏の黒衣 節子
はぎさいて
じゅうさんぶつの
ふじごろも
(萩、秋の季語)
ここで
十三の仏様とは、
初七日から、三十三回忌まで司る仏様たちのことで、法要の際、描かれた掛け軸を飾る風習があるそうです。
祖父母の俳句は、どうも死を意識したものが多い、まるで万葉集の挽歌(ばんか)のように。挽は、柩(ひつぎ)を引くという意味です。
人の生死に触れて、人生をどう終わりたいか逆算しながら生活していたのかもしれません。美しい萩が仏様の服に見えたという、沢山の人を見送った祖母らしい句だと思いました。。
話は変わりますが、万葉集の植物にフォーカスした番組「万葉の花」をご覧になったことはありますか。
最近取り上げられていたのは、萩(はぎ)でした。
NHKサイトより引用しますと、
万葉集に142首詠まれているハギ。ウメを抜く万葉第一の花。
とあります。
放送は、日曜の8:55 です。
新シリーズ< 万葉の花 >は以下の日程で放送予定です。
・2020年 10月11日「ナデシコ」
・2020年 12月13日「ツバキ」
けっこう飛び飛びですが、良かったらご覧になって下さい。
これまでには、サクラ、フジ、カキツバタ、ユリ、キキョウ が放送されました。これも見たかった。
科学的な視点から、文学を詠む試みは、とても新鮮でした。