80松尾芭蕉の旅その1
こんにちは。
松尾芭蕉さん、旅に出る前に、この歌を庵の柱に掛けました。
月日は百代の過客にして行きかふ人もまた旅人なり。
旅に出る理由を述べておられます。
自然と一体になりたかった。
先人の旅を追体験したかった。
平安時代の歌人西行(さいぎょう)、中国の詩人、李白(りはく)や杜甫(とほ)など様々な人に影響を受けていたそうです。
歌枕を確かめたかった。
平安時代の和歌に読み込まれた歌枕(うたまくら)、和歌の題材になった日本の旧跡、名所をまわりたかったそうです。
門人たちとの交流。
とあります。
参考にした文献は、
「絵で見てわかるはじめての古典 おくのほそ道・俳句・川柳 」増補改訂版/学研プラス/田中貴子
小学4年〜6年生対象だそうな。
いや、大人になったって絵本っていいんですよ。
この学研のシリーズ、絵で見てわかるはじめての古典は、全部で10シリーズ、1番古事記、日本書紀から、9番東海道中膝栗毛、お江戸のはなし、そして10番が本作です。
日本の文化は、そのむかし、一部の限られた人しか楽しむ事が出来ませんでしたが、江戸時代に木版印刷の普及によって、開かれた文化になっていった過程を伺い知ることができます。
川柳、俳句の違いなど、とてもわかりやすく説明されています。