自分史を書いて運命振り返り

川柳が趣味だったおじいちゃんの句集を読み、祖父の歴史をたどるブログです。

にほんブログ村 ポエムブログ 川柳へ
にほんブログ村

メニュー ★b川柳の紹介と俳句季語別一覧

寄り道 飯田龍太著 「鑑賞歳時記 冬」その2 

ある年齢にならぬと生まれない句がある。

 

それと同時に 

詩人の心の中には、どんなに老いても、少年が住み、少女が生きているものだ。(作中より引用)

 

どういうことでしょうか。

 

今回は

この部分に赤いアンダーラインを入れている

祖父母愛読の書へ寄り道をしたいと思います。

 

 

春夏秋冬4冊のシリーズもの。 

人生を春夏秋冬におきかえ

 冬の1冊は、時に老いにフォーカスしています。

 

 母老いぬ光の中の石蕗の花 山田静枝さん

石蕗の花(冬の季語)

わが母者は老いられた。やむなき天の定めとは思うが、あの石蕗の花のようにせめてこのひと冬は、元気でいてほしい。そう思うと、自分がまだ幼く、母が若々しかった遠い日のことが、まざまざと瞼に浮ぶ。(作中より引用)

といった俳句には、じぶんの幼き日を懐古しつつ

作り手の年輪まで推察、

ある年齢にならないと生まれない句だとしているあたり

その人の人生まで見通しているようです。

 

いい俳句というものは、読者に多くの思いを与え、さまざまの感慨をいだかせながらも、結局は無言を強いるものである。(作中より引用)

 

として、

有名な俳人だからいい俳句をつくるわけではなく、

だれしも第1級の俳句をうむ可能性があると

応援してくれています。

 

実作のヒントとしては

俳人は、記憶力が良くないといけない。

 

 

自分が1週間で忘れる句を、読者に大事に記憶してもらおうとするのは

虫がよすぎる。

 

しかし、記憶力の欠如は悲観することではなく、

「泥を流すのに目の粗い笊(ざる)のほうがいい。」

といった自作の厳しい反省の弁がありました。

 

コラムをつなげて、かなり読みづらいところがあったと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

 

 

 次回はこのシリーズ春をご紹介できたら、幸いです。