112新涼
新涼や嫁ぎ来し日の古ミシン
節子
新涼や盆地を生みし噴火口
道春
新涼(しんりょう)は、初秋の季語です。
新涼 書を読むという言葉があります。
これは、幕末・明治の儒学者、菊池三溪(きくちさんけい)のよんだ漢詩の一節だそうです。
秋は書物を読む楽しみがあるという意で、
祖母は、秋の楽しみとして、裁縫することを挙げたのですね。
儒学は、
子曰く、学びて時に之を習う。亦説(よろこ)ばしからずや。
で有名な論語(孔子の言葉で、人としての在り方、社会の在り方を弟子がまとめたもの)をもとに、思考や信仰の体系として日本に影響を与えました。
儒のもじは、うるおいがある、やわらかいという意味もあるんだとか‥
たしかに‥
祖父母の句を通して、何かを知る喜びは、潤いを与えてくれます。
新涼は、だいたい8月くらいの季語です。すみません。
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