128かくれ里
威銃こだますのみの隠れ里
おどしづつ
こだますのみの
かくれさと
道春
(威銃・秋の季語)
近所の精米コーナーには、ひと気が無くなると、こぼれ落ちた米を喜んでスズメが食べにきます。
祖父のいう隠れ里は、これとは対照的に静かな山奥で、鳥獣被害をふせぐために、時折、空砲が鳴り響きこだましている様子を表しているのでしょう。
また、人を寄せ付けないさみしさ
盛者必衰(じょうしゃひっすい)のことわり感じます。
宮崎県にはこんな隠れ里のエピソードがのこっているそうです。
山奥へ逃げた平家は、武器を捨てて、
農耕で生計をたてていました。
源氏側の那須与一の弟は、それを討ちにきたけれども
平家の姿に同情し見逃したとか。
更に姫との間に子をもうけるも
幕府の命令でこの村を離れていくそうです。
祖父は、他にも平家びいきの句をつくっています。
後半は、違いますが、よかったら読んでください。
先日冒頭だけ紹介しました本、「芭蕉の内なる西行」には、松尾芭蕉と、木曽義仲、西行の関係も書かれていました。
ここまで、お読みいただきありがとうございます。