裏庭にささやかな幸子と花火
裏庭にささやかな幸子と花火
うらにわに
ささやかなさち
ことはなび
道春
蚊取り線香の出番があったことでしょう。
夜の風景を切りとった句です。
祖父の子育てに関する句は他にもあるんですよ。
祖父は川柳のつもりでつくったと思いますが、
春や夏の季語が多く、季節が背景になっているところに俳句の趣がありました。
苦しい生活を描くと、そこに暗さや影をおとしますがそこを真面目に突き抜けた時にどのような景色になるのでしょう?
通り越したときにみえるものがあるように思います。
ここまでお読みいただきありがとうございます。