⑦由緒ある寺の一食かゆ御膳(新年)道春
えんぎものを振り返りつつ、
今回のかゆについて紹介します。
こちらの俳句は、屠蘇の香がひとまとまりの季語です。
香りが強い屠蘇散(とそさん)という生薬を
日本酒とみりんに浸して作るそうです。
元旦に、一家の健康と長寿を願って飲む
縁起もの。
「未成年は飲む真似だけよ。」と、一応書き添えます。
つぎに、としざけ、ねんしゅといって、年始、お客さんに振る舞うお酒を用意したという俳句です。
お客さんに、自家製のお屠蘇を振る舞うこともあるでしょう。
そして、今回ご紹介する7番目の俳句は、七草かゆの句でした。
由緒ある寺の一食かゆ御膳
道春
この風習は、正月のごちそうや、お酒で疲れた胃を癒すためだと言われています。
すずな・すずしろ
五・七・五・七
というおぼえやすさがあります。
それから
14日ごろの、とんどを詠んだ句です。
狛犬の目にも煙りてとんどの火
こまいぬも煙たかろうというところ。
飾焚く煙り広がる雨の宮
15年の時を経て
前回、
社(もり)と詠んだのを
宮(みや)へ。
こちらの方が、きらびやかに感じます。
下のリンクは、1冊目の俳句集の俳句です。
お時間がありましたら、どうぞ寄ってください。
新年まだ続いていいでしょうか。