自分史を書いて運命振り返り

川柳が趣味だったおじいちゃんの句集を読み、祖父の歴史をたどるブログです。

にほんブログ村 ポエムブログ 川柳へ
にほんブログ村

メニュー ★b川柳の紹介と俳句季語別一覧

春の句

25春落葉掃きて一途に宮仕へ(晩春)道春

今回は、春のおちばに関する句を紹介します。 25春落葉掃きて一途に宮仕へ(晩春) はるおちばはきていちずにみやつかえ道春 常緑樹は、春、葉をおとします。 そして新芽と入れ替わります。 御神木? 杉でしょうか? 掃き清められ場所を歩くと 気持ちが良い…

24蛸壺にこもる春風船溜り(三春)道春

今回は風にまつわる句を紹介します。 24蛸壺にこもる春風船溜り たこつぼに こもるはるかぜ ふなだまり 道春 冷たい北風とは違い、こもっていたような温かい陽気の句です。 25東風に乗る防火サイレン演習日 (三春) こちにのる ぼうかさいれん えんしゅうび…

22 霾るや献吟澄める蚕種祭

22霾るや献吟澄める蚕種祭 つちふるや こんぎんすめる さんしゅさい 道春 私思うんですよね。 俳句には漢字辞典が必要だって…。 調べ方が足りず定かではありませんが、 祖父の句に出てくる献吟(こんぎん?)は、のってなかったんです。 吟じます♪と言われま…

20方言を乗せて遍路の渡しかな(春)道春

今回は弘法大師ゆかりの地を紹介します。 一部昔の記事を加筆しています。 方言を乗せて遍路の渡しかな ほうげんを のせてへんろの わたしかな 祖父が平成7年に詠んだものです。 四国八十八ヶ所を回るお遍路さんが季節の良い春に多く来られたことにちなみ、…

13開山の八十八体つばめ来る(仲春)道春

祖父の吟行先は、どこでしょう。。 新しくお寺を建てることを開山(かいさん)といいます。 四国八十八箇所の霊場をまわらずとも いっぺんに仏様を八十八体おがめるお寺は北海道から九州まで有りました。 お寺は、修行の場として 山に建てることが多かったそ…

12春愁(しゅんしゅう)や藻の彩残し潮退けり(春)道春

彩にいろとルビがありました。 藻のいろを残して 潮の引いた様を詠んだ句。 清少納言は春はあけぼの、 山ぎわが段々と白く、紫色の雲の細いさまが良いと詠まれました。 祖父の句のいろは、 ことさら潮が引きあらわれた 緑色のじゅうたんですね。 この潮のよ…

11蒲公英(たんぽぽ)やいただきさんの賑やかに(春)節子

山の一番高いところを、 頂きといいますが、 いただきさんとは、 頭に品物を乗せた行商人を指す方言で、 地域に根付いた職業なんですね。 古くは讃岐に流れついた 平家の落人の姫が、 家来の採った魚をタライに 売り歩いたという伝説も。 祖母は、 たんぽぽ…

⑩ひとときを蝶と過ごして野菜畑(春)道春

虫はおすきですか? 嫌いな方は、不快になるかもしれません。。 閲覧注意です。 これからの時期、アブラナ科の植物 キャベツ、ブロッコリーに必ずと言っていいほど あおむしくんがつきます。 100均のゲージに5、6匹入れて 飼っておりましたら、 他の幼虫が…

104山に関する季語

山を擬人化して、春は、笑っているよう 夏は、滴る。 秋は、木々が紅葉する様から山粧う(よそおう) 冬は、その静けさから山眠る。 と言った季語があります。 中国が宋の時代の宮廷画家、郭煕(かっき)の言葉がこの季語の原点だそうです。 墨の濃淡で、山…

103

蝶々に女心が良く分かり 道春 母の知り合いが、フジバカマというお花を植えて下さり、アサギマダラという蝶々が両親の家のまわりに来るようになりました。この写真は父が撮ったものです。 男女関わらず、あなたの気持ち、良く分かるよと、蝶々が言っているよ…

68自分史を書いて運命振り返り

拾網に残る潮の香蝶とべり しゅうもうに のこるしおのか ちょうとべり 道春(蝶、春の季語) ごめんなさい。また、春に戻っちゃいました。春の句が多くて。道春だけに。 おじいちゃんの句を読みにきて下さり、ありがとうございます。 拾遺(しゅうい)という…

65じっちゃんの何にかけて

グランドファザコン⁉︎のブログ、にようこそ。 昔のドラマの再放送というのが流行っているそうですね。「じっちゃんの名にかけて!」と、堂本剛さん演じる金田一を見ていたのは1995年ですか。見てみたいです。祖父の名声に恥じぬような推理をしてみせるという…

64 自分史を書いて運命振り返り

表紙には 句集 狭の朝 と金色の文字が中央並びます。 祖父の句集の題名を言っていませんでした。はざまのあさと読みます。 96ページに、題名に関係ありそうな句で、 朝刊を配る音のみ狭の霧 道春 (秋の季語 霧) とあり、山と山の間に霧がたつ冷たい朝の空…

63自分史を書いて運命振り返り

今回は、妹の撮った写真とコラボしたいと思います。 父の跡継ぐ祢宜(ねぎ)も老い梅白し 河野草花 梅は、春の季語です。梅の花の鮮やかな白と、白髪になる祢宜を掛けている春らしい句です。 祢宜とは、神社に勤める神職の事だそうです。 祖父が、暖かい春、受…

㉙自分史を書いて運命振り返り

一枚の畑遊ぶなし夏薊(なつあざみ) 耕運機朽ちし島畑蝶とべり 1970年(昭和45年)から始まった減反政策は、2018年(平成30年)に廃止されました。1960年代には米が余る時代になったので、国が関与して、米の生産調整をしていました。最近は、耕作をやめた棚田を…

⑲自分史を書いて運命振り返り

[http://blog.hatena.ne.jp/-/odai/6653586347148057638:title=お題「今日のおやつ」] 頭のおやつに川柳はいかがですか!歴史的なお菓子をもとにした川柳を紹介します。 よく売れる晋作餅(しんさくもち)や梅の里 河野草花(道春) 晋作とは、幕末の長州藩士、…